気まぐれ日記

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占い、坂本、大津、滋賀心理カウンセリング

占いを信じすぎた大津市の坂本さん

滋賀心理カウンセリングです。

先日、ある大きな病院の精神科医さんから紹介状をもって坂本さん(仮)が心理カウンセリングに来られました。

内容は社会不安障害と気分変調症です。

要約すると「お薬での治療に加えてカウンセリングでの不安の緩和をお願いしたい」とのことでした。

大津市は坂本から来られたということで、仮に坂本さんとします。

これを読む皆さんは『占いに振り回されないでね』という啓蒙を込めたメッセージとのことで、今回の内容は坂本さんの希望です。



坂本さんは約7ヵ月前に名古屋市内で人気とされる占いに行ってきたそうです。

そこは50代か60代かの女性が一人でやっていて、親近感のある話し方で、ファンが多いというか評判が良いそうです。

坂本さんはネットでそれを知って、なんとなく気が向いて予約を入れて行ってみたそうです。

そしてこれ以上ないほど精神を乱されて帰ってきたそうです。



私「えっと、それはどういう?」

坂本さん「まず最初に自己紹介をしたんですね。滋賀の大津から来ました、既婚で子供は1人いて、来年から中学生です、って」

私「はい。普通の説明ですね。」

坂本「それから、気になってることは子供の将来なんです、今は小学6年生なんですけど運動不足だったり野菜をぜんぜん食べなかったりで体力がなくて、コロナに罹ってから余計に風邪をひきやすくなって、と。」

私「うんうん。」

坂本さん「で、その体力の影響かメンタルも弱くて。習い事が何も続かなかったりそもそも元気がなかったり、いろんな時に諦めが早すぎて駄々をこねることがなさすぎて、」

私「うん、」

坂本さん「聞き分けの良い子と言えばそれまでなんですけど、そういうことじゃなくて、なんか無気力すぎるというか、心配になるぐらい元気がないんです。暗い訳じゃなくて。」

私「それは確かに心配ですね。もっとワガママを言うなり、活発に遊んだり友達付き合いをしてほしいですね。」

坂本さん「そうでしょう?そうなるでしょう?」

私「え、えぇ。」

坂本さん「その占い師さんは、同じように私の話を一通り聞いてから、3分間ぐらい黙って本を見たりカードを広げたりして占いの結果?を話しだしたんですけど、」

私「うん」

坂本さん「深刻な顔して『たぶんね・・・・・・。大丈夫。』って言うんですよ。」

私「うん」

坂本さん「私が『大丈夫ですか?何が大丈夫ですか?』って聞いたら、」

私「うんうん」

坂本さん「占い師さん『2024年アンタは結婚できるから安心していいよ』って言うんです。」

私「え、マジで?あれ?」

坂本さん「してるんですよ。結婚。とっくに。」

私「う、うん」

坂本さん「子供も産まれてて、その子供のことを相談しに来てるんですよ!って言ったら、」

私「うん」

坂本さん「占い師さんは『あぁ、じゃあね・・・・・まぁ、大丈夫と思うけど、来年は去年みたいにはならないと思うけど大きなケガには気を付けて』って言うんです!」

私「ん?去年(2022)大きいケガしたんですか?」

坂本さん「してないんですよ!」

私「はぁ。」

坂本さん「しかもね、『2025年はアンタのお父さんのことやけど、事故に注意ね。車のね。』って言われたんです。」

私「うん。それはまぁ、誰でも言えることやけど、わからんでもないのかな?運転、荒いの?お父さん。」

坂本さん「違うんです!私の父親もう亡くなってるんです!」

私「え、マジですか。こわっ。」

坂本さん「そんなんばっかりで、でも私なんでか真に受けちゃって。」

私「どういうふうに?」

坂本さん「私って、こんなに適当なこと言われるような人間なんかなぁ、って。」

私「いや・・・」

坂本さん「結婚はともかく、大ケガするんかなぁとか、身内の誰かに何か起きるんかなぁって。そんなん思い出したら怖くなってきて。」

私「いやいや、えっと、それで肝心の子供さんのことは?」

坂本さん「それがなぜか、私は未婚で子供なんていない前提で最後まで進んで・・・。しかも『今の相手と結ばれるよ』って。別に浮気とかしてる訳じゃないのに。」

私「え、訂正なり怒るなり、突っ込まなかったの?」

坂本さん「いや、それが2回言ったんですよ。私はもう結婚してて子供の相談に来てるんです、って。」

私「うん。それでも?」

坂本さん「はい。それでも私は未婚で、去年(2022)に大ケガしてたことにされて、しかも父親も生きてる前提のままでした。」

私「最初の自己紹介を入れて3回も言ってるのに?そんなことある・・・?」

坂本さん「おかしいでしょ?でも、これだけ言ってもそうやって言われると、それがホントなんかなって。私がおかしいんかなって思うようになっちゃって。」

私「ふむぅ。。。」

坂本さん「それから、帰ってからもずっと頭の中が混乱してて戻らないんです。」

私「戻らない?」

坂本さん「いないことにされた旦那と子供とまともに話せなかったり、父の法事にも行けなくなったり、そのせいか母親からの連絡を無視するようになってしまったり。なんか母親と話すと泣けてきて・・・」

私「ボケたおばちゃんの適当な占いでおかしくされた。。。」

坂本さん「はい。でもずっと、信じちゃってたというか、別に信じてはないんですけど。実際に旦那と子供はいるので。でも自分を見失ってというかおかしくなったままで。」

私「影響を受けすぎたんやね。」

坂本さん「それで3ヶ月ぐらい前から精神科に通ってて。」

私「それまでは、子供さんのこと心配してるにしても精神科に行くような状態じゃなかったですよね?」

坂本さん「はい。完全に占いがきっかけで。。。」

私「それは・・・たまらんね・・・」

坂本さん「それで、精神科のお医者さんに社会不安障害って診断されて。」

私「いろんなことが不安になって心配になって怖くなって平常心じゃなくなってる状態が続いてるんですね。」

坂本さん「はい。それで、お薬の効果もないし、憑りつかれてるみたいって友達にも言われだして。心配してくれてるんですけど。」

私「そりゃ周りはめっちゃ心配ですよね。」

坂本さん「それで、先週にまたお薬をもらいに行ったら精神科の先生に、カウンセリングを受けたらどうか、って。」

私「そっか。なるほどね。確かにお薬よりもカウンセリングの方が合ってますね。来てくれてよかったと思います。」

坂本さん「あの、やっぱり私っておかしくなってますか?」

私「うん。なってるでしょうね。でも坂本さんよりも占い師のおばちゃんの方がハッキリおかしいですよ。そんな適当な嘘に振り回されなくていい。」

坂本さん「そうですよね!」

私「うん。精神科に行かなくてもいいし、薬も飲まなくていい。急にピタッと飲まなくなるのはよくないからお医者さんに確認しながらやけどね。」

坂本さん「そ、そうですよね。」

私「うん。だって坂本さんは、今現在すでにめっちゃ心配してくれる旦那さんがいて、大事な子供さんがすでに生まれてて、悲しいけどお父さんはもう亡くなってる。それを思い出して自分を元に戻すだけでいい訳でしょう?」

坂本さん「そうですよね。」

私「それを自分でもちゃんとわかってる。けど乱されて迷わされて、何が本当かわからなくなってる状態なのは、カウンセリングでも旦那さんでも友達でもいいから、何回でも不安になったら事実確認をして現実を再確認する繰り返しで目を覚ましていきましょう。」

坂本さん「はい。」

私「というか、人気で評判の占いってメチャクチャやね。占いもピンキリだったり、占う人の気分とか調子にもよるんでしょうけど、いくらなんでも適当でしょ。そんなんアテにする方がおかしい。少なくともその時のその人のその話はね。」

坂本さん「そうですよね!そういうことですよね!私が早く元に戻ったらいいだけですよね!」

私「うん。罪悪感とか責任感とか思わなくていいですよ。今回の話は完全に占い師が悪い。」



といったお話がありました。

占い全般を完全否定する訳ではないですが、今回の話は論外でしたね。

それを真に受ける必要もなかったけど、運悪く坂本さんの不安な心に付け込まれた形になって変に乱されてしまったんでしょうね。

坂本さんは2週間に1回のペースで来てくれていて、毎回ほとんど同じ話をして、「今回の占い師が言った話は全部が適当だから忘れて大丈夫」と安心することを繰り返しています。

2週間に1回と決めている訳ではなく、10日を過ぎるとモヤモヤと思い出して不安になるということなので、大体2週間に1回のペースという形です。

ちょっとした言葉やショックで、どれだけ長く影響を受けてしまうのか。それがポジティブな内容ならいいでしょうが、ネガティブが刷り込まれてしまった場合の苦しさは何とも言えません。

早く軌道修正して元に戻していってあげたいと思います。



今回の坂本さんのような話に限らず、できたら

問題が起きる前。メンタルがやられる前。学校や仕事を辞める前に来てくださいね。

2024年も年中無休24時間で対応しています滋賀心理カウンセリングでした。

※接客中は電話に出られない場合があるので、時間を置いて何度でもご連絡くださいね。



1つ前のお話「新年早々ルーズな男性に振り回された女性の話」もどうぞ。

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