栗東市から。毒親じゃないモラハラじゃないけど、「いらない子」で育った私
【滋賀心理カウンセリング】です。
滋賀県栗東市から来てくれた女性■栗東さん(仮)41歳のお話です。
「私には8つ上の姉がいて、わたしにとってはほとんど母親のようなもので、よく懐いていた覚えがあります」
はい
「6つ上には兄がいて、そして私が末っ子でした」
はい
「小学校の低学年の頃に、兄に言われました。『お前はいらん子やから出て行け』って」
・・・
「子供なりに私はすごいショックで、泣いてしまい、すぐに母親のところへ行って聞きました」
はい
「そしたら母は『大丈夫。そんなことない』って言ってくれましたけど、すぐ横にいた父が『まぁ、それはそうやな』と」
ん?
「そう、私も(どっちの意味で?)と思いましたが、上手な聞き方ができないというか、言葉にできなくて、反応できずにその場はそれで終わったんです」
はい
「母が安心させてくれたような、でも父にモヤモヤが残るような」
うんうん
「兄とも、ただの兄弟ゲンカという程度で、あまり気にしていませんでした」
はい
「けれど、なんとなく父と兄が、私には変に冷たいような気はずっとしていたんです」
はい
「それから少しして、私が9歳の誕生日の日にハッキリと確認してしまうことがありました」
どんな?
「私の誕生日なのに、ケーキの分け方が私の分が一番小さかったんです」
ふんふん?
「9歳という子供時分ですし、自分の誕生日だし、多く食べたいというワガママもあって悲しい気持ちで黙って見ていた時に、兄に言われました」
ふんふん
「『お前は産まれてこんでよかったからな。ケーキもいらんやろ』って」
えぇ!?
「はい。私もそういう反応になりましたけど、自分のことなので、言葉が出ずに固まってしまいました」
・・・
「そしたら父親が『こら!言うたらアカンやろ!』って兄を叱ったんです」
えぇ!?
「そうですよね。父の、その言葉で私は(あぁ、本当にそんなふうに思われてるんや)って、知ってしまいました」
お父さん、間違ったんじゃなくて?
「いえ、どうもやっぱりずっと父と兄が冷たく感じていたのはそういう事か、って納得してしまった面も大きくて」
■栗東さん(仮)にとって意外じゃなかったというか、理由がわかった感じだったんですね
「はい。それで、でもすぐに母が『なんを言いよるんやアンタらは!』って、父と兄を叱って」
あぁ、お母さんとお姉ちゃんの愛情は大丈夫だった
「そういうことだと思います。それで、その時に兄が、叱られたことへの言い訳みたいに言い出したのが」
ふんふん
「『ホンマはお姉ちゃんと俺だけでよかったんやん。お父さんとお母さんは』って・・・」
あぁ・・・
「つまり、私は産みたくて産んだんじゃない。出来たから産んだだけで、望まれてなかったし、産まれてからもそういうふうに思われてきて、兄にも。そうか、そういうことかぁ、って」
・・・
「もちろん母と姉はものすごく怒って、否定してくれたというか、私を守ってくれる言い方をしてくれましたけど、父は否定しなかったし、ムスッとしたままだったんですよね」
・・・
「そういえば、それまでも、それからも、学校の行事とか何かのイベントとかで、私の時だけ父は来てくれなかったり、私が何をするにも応援とか評価とかがなくて、褒められた覚えがないんです」
お父さん、そんな露骨に・・・
「父は冷たいという感じで、兄はまた私に対する態度が別で」
どんな?
「私はいらない。なんで産まれたって本気で思ってて、ずっと邪魔者にするというか、数に入れてくれないというか」
うわぁ・・・
「母は何回も『お父さんとお兄ちゃんが何を言ってても気にしなくていい。お母さんが産みたくて産んだ。ちゃんと大事に思ってる』って言ってくれてました」
ふんふん
「でも、母がそう言ってくれるたびに、嬉しいけど、でも私としては(じゃあお父さんとお兄ちゃんの態度はその通りなんやね)って、思い知らされてしまう感じで辛かったですね」
あぁ・・・
それで、やっぱり受けるべき愛情もそうですけど、欠落した部分がありながら育った感じの私は、明るく元気なタイプにはなれなかったし、人に心を開くというか、親友みたいなお付き合いの友達もできなくて」
うん
「できるだけ早く家を出たかったので、中学を卒業してから全寮制の高校に行って、自分で学費も生活費も払って。もちろん全寮なので半分以上は学校が負担してくれたので、ビックリするほど何百万円も払った訳じゃないんですけど」
うんうん
「それから、大学に行きたかったけどお金の面で行けずに、高校を出たら就職して、気が付いたら今41歳なんですけど」
はい
「人を好きになれないんです」
・・・
「結婚願望とか、子供がほしいって気持ちはあるんですけど、半分半分なんですよね」
あぁ、怖いですよね
「そうなんです。幸せになりたい。幸せな結婚をしたいし、自分は、自分の子は大事に、ちゃんと愛情を持って育ててあげたい。それをすごく思うから執着というか、結婚願望は強いと思うんです」
はい
「けど、それと同じぐらいやっぱり怖いんですよね。私自身が大事にされてきてないから、ちゃんとできるのか。夫婦も、子供にも、家族として、理想的な愛情がみんなにある家庭になれるかな、ってわからなくて」
うん
「私自身については、産まれるべきだったかどうか、産まれてよかったかはわかりません。でも、自分が子供を産む時には、絶対に『いらない』と思いながら産むなんかしたくないし、出来ないと思うんです」
もちろん
「だから、私は自分のことは心配してないんです。でも、相手方が、もし父親みたいに『俺はいらんけどなぁ』とか言い出す人だったらどうしよう、って。同じことをしてしまったら、私は耐えられへん」
そりゃそうですね。
「それで、どういうふうに考えたらいいんかなとか、私の頭の中だけじゃなくて、ちゃんと教えてくれる人に聞きたいと思って、来たんです」
なるほど。それはつまり、今それなりに仲良くなってる相手がいて、結婚するかも妊娠するかもということが現実的になりつつあるって状態なんですね?
「はい、その通りです。ずっと自分の中で何も安心できるところに行けてないのに、やっぱり寂しい気持ちがあって、人に甘えてしまうこともあって・・・」
それはいいですよ。気にすることじゃないし、人を好きになれたり、甘えれるのは良かった
「そうなんですかね(笑)」
大丈夫です。ホンマに大丈夫。で、相手ですね?
「はい。聞いてもらえますか?」
–
–
という前提でした。
これは大変だ。
乗り越えたい気持ちもあるけど、ものすごく怖いというのもわかる。
お相手のことはもちろん、■栗東さん(仮)の、そもそものケアもしていきます。
是非とも、幸せになってほしい。
【滋賀心理カウンセリング】でした。
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