自慢話論
滋賀心理カウンセリングです。
この数ヶ月は滋賀、京都、その近県の方に加えて珍しく福岡の方と北海道の方と電話(LINE通話)でのカウンセリングをしていて、密かにその言葉遣いを楽しみながらお話させてもらっています。
どちらも京都、滋賀が地元ということで初回は来てくれたんですが、2回目以降は遠いので電話(LINE通話)でという形です。
縁あって知り合う、まして何事かの相談を受ける。是が非でも何とかしたいと相変わらず強く思います。
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言葉遣いと言えば、静岡在住の女性が結婚をどうしようか決めかねているという話で月に2回のペースで相談してくれていたんですが、先日とうとう決心して入籍したとの連絡がありました。
場所がカウンセリングルームですから、どうしてもネガティブ、マイナスな話題がどうしても多いのが普通ですが、実は意外と良い話もあるんです。
ポジティブな進学、就職、転職、起業、結婚、妊娠、出産。
いろんな話題があります。
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さて、今回は自慢話について。
昨今やたら『自慢されたくない』『自慢したら嫌われる』というのが当たり前になってきてるように思いますが、私はちょっと考え方が違うんです。
私、自慢されたい人なんです。
だからどんどん聞きたいタイプです。
珍しいと思います。
でも、今回の話をしたら全員と言っていいほど納得するようです。
と、いうのもですね。
例えば
■「俺な、それよりもっとしんどい仕事しとったで。もっとキツいパワハラも見てきたし」と言われたら、「マジで?どういう仕事内容で、どういう立場のどういう人が、どういう立場のどういう人に、どういう内容のパワハラ?ほんでやられた人は最終的にどうしたん?」と聞きたい。
■「それなら俺も甲子園に行ったことあるで」と言われたら、「ポジションは?甲子園に行く高校ってどんな練習どれぐらいするん?」と聞きたい。
■「私がおった地域にはもっと嫌なママさんおったで」と言われたら、「みんなどう付き合いしてたん?結局どうなったん?」と聞きたい。
■「もっと稼いでるで」って言われたら、「どうやって?どれぐらい?」と聞きたい。
■「ウチの子の方が大変でめっちゃ手の掛かる子やったわ」と言われたら、「どういうふうに?ほんでどうしてきたん?」と聞きたい。
■「俺がそれぐらいの年の頃はもっとハードでなぁ」と言われたら、「何年ぐらい前は、何がどうで、どうハードやったん?」と聞きたい。
■「昔はどの家も厳しかったんや。今は甘いモンや。散々スパルタで育てられてきたわ」と言われたら、「どんな親で、どんな教育で、どう育ってきたん?」と聞きたい。
■「もっと上手に時間と人手を使ったら?もっとうまくいくんじゃない?私ならこうするかな」と言われたら、「教えて!何をどうしたら、何がどう上手になる?」と聞きたい。
そんな感じです。
嫌味で聞き返すんじゃないし、粗探しするんでもなく、相手には気持ちよく語ってもらっていい。
単純に聞いてみたい。知識や情報として知りたい。
自分が経験してないこと、自分よりキツい思いをしてる話、自分より上手にやってる話、もしそれが本当ならすごく参考になるでしょう。
話を一通り聞いた上で、参考にできるのか、(いや、大したことないやん)と思うかはわかりません。
でも、個人的な経験談を勉強させてもらえるのは私は有難いと思うんです。
ヘタに小難しい本を読むよりリアルでしょう?
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若い時に教えられたことがあるんです。
『自慢できるのも器。自慢を聴けるのも器』という言葉。
人より頑張った、辛かった、耐えた、評価された、稼いだ、苦労した、泣いた。
そういう経験を語れることって良いことでしょう?
「人に自慢できることがないような大人になるな」
「人の自慢を聴けないような大人になるな」
「わざわざ人が、人とは違う話をしてくれるなら喜んで聴け」
といった教訓。
なので私は子供の頃から人の自慢話は積極的に聴いてきました。
もちろん中には大したことない話も多いし、嘘だろうなと思うような大袈裟すぎる話もあるので鵜呑みにはしませんが、
「自慢?じゃあイヤっ」と短絡的に人の話を跳ねのけるほど誰よりも何よりも優れている自信がある訳じゃないので、興味を持って聴きます。
ちょっとやらしいことを言えば、自慢の話し方や内容で相手がどれぐらいのレベルか測れるし。
でもやっぱり、素直に興味を持って参考にさせてもらう感じです。
そもそも相手も嬉し気に語りたいなら聴いてあげるのもコミュニケーションだし。
その余裕がないなんて人にはなりたくないし。
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ちなみに個人的には、自慢話はいいけど、『酒を飲んで真面目な話はできない』の方があります。
酔っぱらった人にウザ絡みされたこともあるし、約束が約束じゃないからガッカリしたこともあるし、それこそ適当な作り話を自慢されたこともあるし、寝て起きたら言うこと違うし、酔っ払いが嫌いです(笑)
そもそも私自身がアルコールを好きじゃないのと、酔っぱらうほどまで飲まないタイプということもありますが、とは言え飲みの場は好きだし居酒屋もよく行きます。
送迎役の運転手になるのも苦じゃないので平気なんですが、ただ、酔っ払いはマジで嫌いです。
後日に「そんな話したっけ?」とか、「飲んで話したことを間に受けるなや」みたいな、平気で無意味にする人が多いし
偉そうになったり大袈裟になったり、酔っ払いと話してもいいことないイメージです。
最近なにかあった訳ではないです(笑)
楽しく過ごせて、いっぱい笑って、良い時間にできることも多いのもよく知ってます。仲が深まることもあるし、飲んで友達になった人もいる。
それに、酒の席で大事な契約が決まるってことも経験あるし、ストレス発散やオーバーに笑えたり思い切って泣けたりもできるし、お酒や飲みの場が好きな人が多いのもわかる。
恋愛のきっかけや仲良くなる機会になることが多いのもわかるのでネガティブなイメージばかりではなんですが。
ただ、個人的にはお酒が好きじゃないのと酔っ払いが好きじゃないので、お酒を飲んでから言われたことは信用も期待もできません。
「酒を飲んだ時こそ本音が出る」とか「一緒に酔えてこそ仲良し」はそんなアホなと思います。
酔わないとモノを言えない人は信用しちゃダメです。
ただ、酔わない程度に気分よく食べて飲んで笑って過ごせるのは大好きです。
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自慢も飲酒も度合いの問題ですね。
嘘はダメ。大袈裟すぎるのもダメ。後でなかったことにするのもダメ。
自慢話もお酒を飲むのも楽しくいたい。
最近なにかあった訳ではないです(笑)
滋賀心理カウンセリングでした。
PS,
そういえば前回に書いたお話『冷えた夫婦の湯たんぽに』が、よそのサイト「カウンセリング相談集」だったかな?に掲載されたそうです。
良い話だと思うのでよければどうぞ。
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PS2,
最近「カウンセリングドットコム」という外部サイトからの予約申し込みが増えています。
それはつまりカウンセリング利用者が増えているということですね。
一人で我慢しすぎず誰かに相談しようとするのは良いことだと思います。