カスハラとまでは言わないけれど
滋賀心理カウンセリングです。
京都市内で心理カウンセラーをやってる人がウチにカウンセリングに来てくれました。
(今回のお話をここに書くことは本人さんの希望です)
テーマは『え、何それ?理由になる?こっちが悪いの?に悩む』です。
そのカウンセラーさんはメールで申し込みを受けるそうで、いつものようにホームページから予約を受けた1件のお話です。
–
メール
「カウンセリングお願いしたいんですけど」
カウンセラーさん
「わかりました。〇月〇日の〇時に来られますか?」
メール
「はい。それでお願いします」
カウンセラーさん
「わかりました。では予定しておきます。当日は気を付けてお越しください」
メール
「ありがとうございます。よろしくお願いいたします」
というやり取りをしたそうです。
ごくごく自然でいたって普通です。
そして当日の予約の時間。
来ない。
電話もない。メールもない。
遅刻するという連絡もなし。
日時変更を希望する連絡もなし。
なんで?どうしたのかな?
来る途中で何かあったのかな?交通事故?心配だ。
電話してみたら、出ません。
メールで「大丈夫ですか?どうしましたか?」と聞くも返事なし。
なんでなんで?
わからないまま4時間が過ぎて、もう次の予約者が来て、終わって
モヤモヤのような心配のような感じで気にしていたら
やっとメールが届いたそうです。
「遅くなってすみません。面談とは思わなかったので行けなかったです」
はぁ?
予約の時点で、面談が前提でしたよね?と聞くと
「はい」と。
え、じゃあなんでその時に電話がいいとかオンラインがいいとか言わないんですか?ずっと心配してたんですよ?と言ったら
「なんか、ちょっと言えなくて」と。
????
え、じゃあ予約してるの覚えてて連絡もなく来なかったんですか?と聞くと
返事が来なくなり、
改めて、「あ、対人恐怖症とか、面談でのコミュニケーションが極端に苦手でしたか?そういうテーマの予定でしたか?そうだったらすみません」と聞くと
「いえ、そういう訳ではないんですけど」と返事が来て
え、いや、だから、じゃあなんで言わなかったんでしょう?なんで来れなかったんでしょう?予約されましたよね?と聞くと
「はい」と。
????
すみません。意味がわからないんですけど。いや、責めるつもりはないんですけど。と。
「すみません」と。
いや、謝らなくても大丈夫ですけれども。カウンセリングを受けたかったんですよね?
「はい」
それでご予約してくれたんですよね。日時を決めましたよね?
「はい」
面談が前提だったのはすみませんけど、面談以外がよかったんですね?
「はい」
でも言えなかったんですね?
「はい」
それで今日、予約の時間に来なかったんですね?
「はい」
でも対人恐怖症とか、面談でのコミュニケーションが極端に苦手なんじゃないし、そういうことが原因ではないんですね?
「そうですね」
でも連絡もせずに、来ることもせず、だったんですね
「すみません」
お話のテーマは何でしたか?
「あの、仕事がうまくいかないのと、マッチングアプリをやめられないんです」
(しっかりと意味不明な上に慮る必要もなさそう)
・・・えーっと、あのですね。面談ができない症状や事情だったなら理解も配慮もしますが、そういうことでしたら要はドタキャンということですね?
「はい」
では、当日の無断キャンセルによるキャンセル料をお支払い願えますか?
「あ、そういうルールなんですね」
そうですね
「わかりました」
–
というやり取りがあったそうです。
私の感想は「・・・何それ?」です。
でもまだ続きがあったそうで
キャンセル料の振込も持参もなく、連絡もないままだそうです。
私の感想は「・・・何それ?」です。
カウンセラーさんはイライラというよりモヤモヤして呆れて、金額は大きくないながらも回収業者に委託してキャンセル料を取ってきてもらうそうです。
うん、やったらいい。応援しますよと。
–
近年、そういうよくわからない人が増えています。
そういうストレスが元でカウンセラーを続けられなくなる人もいます。
真剣に親身になろうと待ってたのに、そういう意味不明で自分勝手な人に振り回されて疲れてしまうんです。
それだけじゃなく、予約をしたのに連絡せず行かず、知らん顔でキャンセル料も払わないという人のせいで廃業するカウンセリングルームもあります。
飲食店の団体予約でのドタキャン然り、スーパーやコンビニでの万引き然り、感じ良く優しく接客させてくれないことが多々あります。
ちなみにウチもそうですがカウンセリングルームはキャンセル料を回収業者に委託するのが増えてきています。
性善説や親切で居させてもらえないことは悲しいことです。
でも、基本的には厳しくなりたくはないんです。
ウチのホームページの「キャンセルポリシー」でも明記しているように、『誠意に誠意で応えたい』が基本です。
そして、キャンセル自体はそもそも全然いいんです。
予定が変わったとか、仕事の都合でとか、子供が体調を崩したとか、ちゃんと普通の理由があれば「わかりました」で済むんです。
例えば発達障害があってすごく気分屋で仕方がないとか、精神疾患があって家から出られないとかも理解します。
こちらの感覚としては、カウンセリングルームという場所なのに「約束を守れない変な人は断っていく」になりたくないんです。
でも厳しくならざるを得ないようになってきています。
ちなみに京都市内でカウンセラーやってるその人は、もうすぐリタイアするそうです。
本人自身が心療内科に通うことになりそうです。
心無いお客さんに意味不明に振り回されることが続いて疲れたそうです。
気持ちがよくわかります。
私たちカウンセラーは、極端に言えば犯罪者でもヤクザでも虐待してる側の人にでも親身に向き合って全力を尽くします。
なので普通に誠実に、当然の誠意をもって、必要な連絡をしてくれればどんな悩みでも一緒に乗り越えていこうとします。
偉そうにする気もぼったくる気もありません。
弱みに付け込む気もないし、他人に個人情報を漏らすこともありません。
真面目に向き合ってるだけなんです。
–
という、今回のお話でした。
他人事じゃないと思ったのでウチのホームページでも書きました。
もちろん大多数はまともで常識的で誠実なお客さんばかりです。
ただ、やはりどんなジャンルでも例外の人は存在していて、その割合が増えてきているということですね。
心理カウンセリングをご利用の方はよろしくご理解くださいませ。
滋賀心理カウンセリングでした。